アイス
ペブル
なぜペブルを作るのか?
ストーン

 
 アイス(氷)                                            
 カーリングでが行われるアイスは、ただ水をまいて凍らせた氷ではありません。
 ホースでジャバジャバとまくのではなく、スプレー状にして水を何層にも薄くまき凍らせ
 室温や湿度にも注意しながら作っていきます。
 とっても大変な作業なのです。
 ゲームが行われる氷は、ゲームをおもしろくする上で重要な役割を果たしています。
 ウェイトとカールは、氷の温度、湿度、ストーン、ぺブルのタイプで決まります。

 

ペブル                                             
 ぺブルとは、アイスの表面に水をまいて出来た氷の粒のことです。
 ぺブルは特別な散水器で作られ、サイズも、きめも量も違います。
 この散水器は、ジョウロみたいなものです。
 ぺブルは試合開始前に作られます。

 

 なぜペブルを作るのか?                                   

 ストーンが氷上をすべっていく時、ストーンはペブルをつぶしながら進んで行くので
 ペブルはドローウェイトには非常に大きな影響を与えます。ほとんどのカーラーは、
 ペブルがなければストーンをしっかりとハウスに届くよう投げることは出来ないでしょう。
 ペブルによりストーンのカップ(底のくぼみ)は氷上から持ち上げられ、ランニングエッジ
 (滑り面)の一部分だけが氷に接し氷とストーンの摩擦を少なくしています。
 しかし、ペブルが多すぎるとストーンの速度を落としてしまいます。
 それは、ランニングエッジの氷に接している部分が大きくなり、ざらざらして突き出て
 いるペブルをつぶしながらストーンが進んでいかなければならないため、摩擦が
 増加して遅くなるのです。

 試合の進行とともにシートの上をストーンが往復したり、スウィーピングによって
 ペブルの先がなめらかになると、次のような二つの事が起こります。

 1.ペブルが磨り減るにつれ、ストーンのカールも多くなり、ランニングエッジは
   アイスの面に近づきます。
   ランニングエッジが、氷面に多く接しているほどアイスをつかみやすくなります。
 2.ペブルがストーンの動きや、スウィーピングにより次第に磨り減り、平らになると
   氷はより滑りやすくなります。

 

 ストーン 
 カーリングストーンの上と下には、カップと言われるへこみがあります。
 カップのエッジは、正しくはリムと呼ばれ、実際にはこの細い幅のエッジが、
 氷面に接しているのです。

 摩擦に強く、丈夫で緻密、また弾力性があり、色は均一で吸水性のないものが
 良いストーンです。
 吸水性がないという条件は、水分がストーンに滲み込みそこで凍りつき、
 (水が氷になるときの体積膨張で)ストーンの表面が欠ける原因を作らないために
 特に大切です。
 イギリス産の花崗岩は、今のところどこの物よりも良質でほとんどのところで
 使われています。

 ランニングエッジ(リム)は、ストーンの他の部分ほどは磨き上げられておらず、
 比較的ざらざらしています。
 プレーすると分かるようになると思いますが、絶対にランニングエッジを摩擦で
 すべすべにしたり傷つけたりしてはいけません。
 ストーンは、通常片面約2年間使えます。その後、ハンドルを取り外し反対側に
 付け替えて、また使用できます。
 ストーンの両面が擦り減ってしまったら、新しいランニングエッジになるように
 仕上げし直さなければなりません。
 正しい手入れをしていれば、再仕上げが必要になるまでには20年以上使える
 はずです。

 エッジが擦り減ってきたら、ストーンはほとんどカールしなくなります。
 エッジが氷をかむことが出来なくなるからです。その結果、ストーンはハウスに
 届いた時切れ込むことはなく投げる時もスウィーピングするときも、ウェイトを
 つかみにくくなります。カールの幅も不安定になるでしょう。

 ストーン回りの灰色の帯は、ストーンがぶつかる部分です。
 石と石がぶつかる時のショックを吸収するように出来ています。

 ストーンの取り扱いに何時も注意をはらっていなければなりません。
 練習中もゲーム中も、ストーンをハックにぶつけたり、ハックの上を越えて
 滑らせないようにしましょう。


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